河川観測の照査 AQC (雨量 & 水位)
国土交通省の水文観測業務規程が改定(平成29年度)され、観測データの照査が義務付けられました。観測データの品質管理がより重要となり、観測データの照査に関して、所管河川事務所が行う標準照査と,地方整備局等が行う高度照査の二段階に分けられ、それぞれの照査では、観測データ自動検出プログラムにより異常の疑いのあるデータを検出するAQC(Automatic
Quality
Check)と,検出されたデータを技術者が正常・異常を判断して、異常値と判断される場合には、補填,推定,あるいは欠測などの処理を行うMQC(Manual
Quality Check)を実施するとなっております。
一般への移管業務としては資料整理業務・他として行っています。 本、河川流量照査システムは、水情報センターデータベース(水水データベース)を基に、雨量・水位観測データの条件に従い最新のシステム環境の上で利便性及びパソコンの進化に伴う環境の上で、河川照査システムの開発を進めております。
AQC判定(標準照査)では、データ(雨量・水位)の異常値の疑いのあるデータを検出し、MQC検定表の作成へ(データベースの指定条件検索)。異常データの要因をリスト表示します。
雨量観測データ及び水位観測データに対して水位流量の照査を検討する際、河川観測照査システム
標準照査・高度照査(一部)は、照査・検討・資料作成作業の省力化に役立つシステムです。
水文観測データ確定値までの流れ
水文観測データ
オリジナルデータ
器械異常補正済データ
標準照査済データ AQC 照査項目
高度照査済データ AQC 照査項目
MQC
MQC
テレメータ伝送又は、自記紙、電子ロガーからの転記
データ品質照査手順
@ (観測器械の異常値によるデータ補正)
定期点検報告、テレメータ監視報告、電子ロガーや自記記録紙回収時等に、異常値は補正を行う。
(観測器械の異常値補正)
雨量観測器械・水位観測器械等の異常値補正・テレメータ異常における異常値補正
※観測所点検・・・適正な水文観測を実施する為に、観測器械・観測施設の定期点検、総合点検、
又は必要に応じて出水期の前後に点検を実施するのが望まれます。
異常値の疑いのあるデータを検出します。さらに異常値の疑いがあるデータについて、異常要因を特定し、正常値又は、異常値の判断を行う。異常値と判断された場合は、異常値の修正を行う。
@ 時間雨量強度の上限値超過 A 標準偏差時間雨量 B 日雨量の上限値超過
C 標準偏差日雨量 D 水位の上限値超過 E 水位の上限値超過 F同一水位の長時間継続
@ 近隣雨量の相関(日雨量)A近隣雨量の相関(総雨量) B水位の上下流相関 C水位の急激な増減
D ピーク水位の発生順序 E水位流量曲線の妥当性
高度照査の結果について、品質管理組織による審議を行い、各事務所地方整備局及び河川局が公表する
水文観測データの確定値を決定します。
確定値データ
河川観測照査プログラム 標準照査 / 高度照査 AQC / MQC
河川流量照査プログラムは、水情報センターデータベース(水水データベース)を基に、雨量・水位等観測データの条件に従いAQC判定して、データ(雨量・水位)の異常値の疑いのあるデータを検出します(データベースの指定条件検索)。異常データの要因をリスト表示し、エクセルにも出力します。
テレメータ/電子ロガーデータの補正、MQC検定表作成、修正、登録が可能です。雨量観測データ及び水位観測データに対して観測データの補てん、欠測判断、テレメータ/電子ロガー補正、雨量データ水位データをグラフ表示して雨量水位データのチェック機能も装備流量の標準照査を検討する際、河川観測照査システムがお役にたてます。
MQC判定では、照査検討作業において、正常値・異常値の判断した内容を、エクセルでそのまま検討内容を作成でき効率よく行なえます。フローチャート形式で判定した結果を検討表に反映します。
AQC判定により、水水データベースからの指定条件検索した観測データ(雨量・水位)をエクセル出力し、MQC判定の照査検討作業(エクセルでそのまま検討データを作成)が効率よく行なえます。
■観測所間の相関データをグラフ表示して検討します。 相対する観測所の観測所データをグラフ表示して、
相互間の観測所の雨量・水位に対して検討作業に利用できます。
■同一観測所の観測データをグラフ表示して、当年観測データと過去データのグラフを上下に表示して経年
観測データの比較検討に利用できます。
■雨量、水位観測照査に資料として
観測所間の照査、検討、判定をグラフデータを図面出力に対応したシステムです。
標準照査の効率化を目指して、照査・検討・資料作成作業の効率アップが図られます。
■ 観測所対参照観測所 照査検討 ( 雨 量 )
■AQC定数 (雨量データの定数設定)
*時間雨量強度の上限値超過設定機能
期間最多雨量の設定
確率降雨量等の設定
*日雨量強度の上限値超過設定機能
期間最多雨量の設定
確率降雨量等の設定
正常値に・・・関わる条件判定をします。
■AQC判定
時間雨量上限値オーバーの検索
日雨量上限値オーバーの検索
正常値データの検索
正常値以外のデータ検索等を判定
■MQC検討作業
*目視による時間雨量の確認
*近隣観測所の時間雨量の比較
*雨量計の点検記録等のトラブル状況の確認
*時間雨量データの修正
エクセルにファイル出力して表示
(雨量データ)
データ確定値に至るまで各段階を経て監督機関が最終判断をします。
潟Tンシステムは膨大なデータをデータベース化してAQC判定基準に沿って必要な条件検索を行っております。MQC検定作業に於いては観測データ毎に膨大な検討作業が要求されます。本システムでは相当の省力化が図れます。
■ 観測所対参照観測所 照査検討 ( 水 位 )
■AQC定数 ( 水位データの定数設定 )
水位の上限値超過 上限水位、下限水位
スパイクノイズの上限値超過
スパイクノイズの許容値
水位変動量の上限値超過
同一水位の長時間継続設定
水位条件等の設定機能及び検索機能
■照査検索表示設定
上限値オーバーのデータを検索表示
下限値オーバーのデータを検索表示
スパイクデータを検索表示
水位増分データを検索表示
水位減分データを検索表示
水位変動なしデータを検索表示
水位正常値データの表示
全てのデータを検索表示等
水位照査条件の検索項目をデータベース
から検索してMQC検定表を作成します。
MQC検定表の作成 標準照査 ( 雨量 ・水位 )
(水位データ)
データ確定値に至るまで各段階を経て監督機関が最終判断をします。
潟Tンシステムは膨大なデータをデータベース化してAQC判定基準に沿って必要な条件検索を行っております。MQC検定作業に於いては観測データ毎に膨大な検討作業が要求されます。本システムでは相当の省力化が図れます。
エクセルにファイル出力して表示
■AQC自動判定照査検索機能 (雨量 ・水位)
雨量データ ・・・ 時間雨量、日雨量強度等の条件を設定したデータのデータベース検索を行い・・! 作業の効率
を図るため、エクセルへ出力します。
水位データ ・・・ 水位の上限下限値設定・水位変動量等の設定及び同一水位の長時間継続設定条件等
をデータベースで管理しAQC条件設定で自動検索して、MQC検定表へエクセル出力します。
■MQC照査
雨量・水位データを基にAQC自動判定照査検索機能で時間雨量、日雨量強度及び水位の上限下限値設定・水位
変動量等の設定及び同一水位の長時間継続設定条件等の条件でデータベース検索し、エクセルへ出力します。エ
クセルを使用してMQC検定表を作成します。 検定表のファイル保存、MQC検定表を出力
※グラフ表示機能 (グラフ表示状態で相関観測所との連動)
観測所と相関観測所のグラフ表示は、雨量・水位に対して表示月日・表示目盛・拡大縮小・移動パンニング機能等
は連動し表示します。
※AQC検索条件・MQC検定表の表記・データコンバータ・・他のカスタマイズもお受けしております。
水位データの照査は、水位計の誤差、テレメータ、電子ロガーの補正をグラフ表示して正しいデータかどうかチェック検討します。又、水位差が0.30mのデータに関しては、スパイクデータとして抽出検索し、グラフ表示します。
対象観測所と近隣観測所の観測所経年をグラフ表示 (水位 / 雨量)
観測所対参照観測所 検討画面 ( 水 位 )
グラフ表示での相関検討画面
■A観測所の前年同月観測データの比較
A観測所の前年水位の経年データ照査・検討
A 観測所 ⇔ B 観測所
A 観測所 ⇔ C 観測所
B 観測所 ⇔ C 観測所
相関観測所の設定は自由
※○△観測所(下段)相関観測所(上段)を表示して
の照査・検討します。上段は、相関検討する観測
所を設定で表示します。相関観測所選択は、移
動バーで観測所を入れ替えて選択できます。
資料作成等に照査・検討の効率アップ!
(観測所数の制限は、有りません)
本、システムで雨量/水位データの相関関係を同一軸グラフ上で雨量/水位の照査・検討ができます。
■B観測所の5年前同月観測データの比較
B観測所の5年前の水位経年データ照査・検討
【 同一観測所の経年データの比較検討 】
検討年度の観測所データを下段に選択し、比較年の
観測所データを上段に表示しての照査・検討します。
上段は、比較観測所を表示選択して設定
移動バーで比較観測所を入れ替えます。
比較・照査・検討の効率アップ!
(観測所数の制限は、有りません)
雨量/水位データの経年データを同一グラフ上で雨量水位の照査・検討、資料作成ができます。
対象観測所と近隣観測所の観測所相関をグラフ表示 (雨量 / 水位)
■対象観測所と近隣観測所の相関(雨 量)
観測所の相関:対象観測所から近隣観測所の同時
刻の降雨量等の照査・検討に利用
A 観測所
B 観測所
C 観測所
対象観測所の雨量検討に相関する近隣観測所を設定してグラフ表示します。
※対象観測所(下段)近隣観測所(上段)をグラフ表
示しての照査・検討します。上段は、対象観測所
を自動設定で表示します。下段は、相関比較す
る近隣観測所を移動バーで選択して表示します。
近隣観測所を入れ替えてグラフを表示します。
・・・照査・検討できるので効率アップ!
(参照観測所数の制限は、有りません)
観測所間の雨量データの相関関係を同一軸上で雨量のグラフ表示にて照査・検討ができます。
観測所対参照観測所 検討画面 ( 雨 量 )
※対象観測所と近隣観測所の相関水位は、上記雨量と同様に比較・検討ができます。